士業事務所こそが実践すべきドラッカーの経営戦略 ~顧客の創造~
メンター会員の和田一男氏が新しい本を出版されました。「小さな会社こそが実行すべきドラッカー経営戦略」(明日香出版社)。この本には、多くの士業事務所が直面している課題を速攻で解決できるノウハウが実践的に書かれています。
長い間、司法書士、弁護士などの士業においてはマーケティングとか、マネジメントということに縁がない時代が続いていました。しかし士業人口の増加や組織の法人化、報酬の自由化、広告規制の緩和などにより、一般企業と変わらない大競争時代を迎えています。
危機感を持つ経営者は、法人化による組織力の強化や専門家としての知識や経験を生かした新しい分野への進出などを始めています。彼らがトライしていることは、商品・サービスの提供により新しい顧客をつくりだすこと、ドラッカーのいう「顧客の創造」です。今は手探りしながら、試行錯誤を重ねているというのが実情です。
ドラッカー理論を学ぶのであれば、上田惇生氏による訳本が多数出版されています。ドラッカーが日本でこれだけ長く読み続けられている理由のひとつは、上田惇生氏という翻訳者を得たことだと確信しています。ドラッカーの文章は非常に簡潔な英語で書かれていて、読みやすいのですがその分、いろいろな解釈が可能になります。上田氏は、日本人が理解しやすいように時代背景も加味しながら訳されていて、翻訳本と言うより解説書という意味の方が強いのかもしれません。
しかしドラッカー理論の“理解”と“実行・実践”の間には大きな壁が存在します。理論がわかっても、自分の組織に応じて正しく実践することができるわけではありません。
和田一男氏はこの本を「ドラッカーの理論や哲学を研究するための本ではなく、実践につなげるためのガイドブック」として位置づけています。今の士業事務所に一番求められているドラッカー経営戦略の実践フェーズでの取り組みがテーマであり、マーケティング、イノベーション、マネジメントなどのドラッカー理論を理解し、実践するために書かれた最適の入門書が本書といえます。
ドラッカーを研究するとともにリクルート時代を通じ多くの企業の経営にかかわってきた和田氏だからこそ、書けた本だといえます。
計画を実行に移し、成果を出すことを目的に短期間でドラッカーを学びたい方はぜひお読みください。
なお、2013年1月の「メンタージャム東京」では、本書をベースに士業事務所向けエッセンシャル版として90分に凝縮してご講演いただきます。また、和田氏には交流会にもご参加いただきますので、ご質問やご歓談もお楽しみいただけます。
◆2013年1月22日「メンタージャム東京」の詳細・お申込みはこちら
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- 2012年12月11日
- カテゴリ:メンタージャム